キレないためのおまじない

今週はたくさんのママさんに、アンガーマネジメントや叱り方についてお伝えしました。
わかってはいるけれど、ついかっとして、言ってはいけない一言を言ってしまって後悔したり、
怒りっぽいお子様とどう接すればよいのか、お悩みだったり、
同じ母親として、「わかる、わかる」と心の中でつぶやきながら、お話しをうかがっています。

私自身、子供が小さい時には、しょっちゅうキレて、子供が泣かないタイプだったので、歯止めがきかず、
ついつい大きな声で怒鳴ってしまうという最悪の怒り方をしていました。
アンガーマネジメントを勉強して、まず最初に生活に取り入れたのが、
「6秒。衝動のコントロール」でした。イラっと、カッとなったら6秒待つ。
6秒待つために、私が特に有効だと思って続けているおまじないをご紹介します。

まずは、この言葉を聞くと落ち着く「魔法の言葉」。コーピングマントラと言われるもの。
私の場合、子育てでの怒りでいつも唱えているのが、「ま、いっか」です。
子供は成長と共に、親の判断基準ではなく、子供自身の判断基準、「べき」「~したい」が
どんどん出てきます。親子とはいえ、子供は一人の別の人間。すべてが親の価値観で動くわけではありません。
カッとなったとき、心の中で「ま、いっか」と唱えます。
「ま、いっか」でよければ、叱る必要なし。急激にクールダウンできちゃいます。
「いや、よくない」と思ったら、それは叱ることと考えることにも使っています。
その頃には6秒たって、理性が働く自分になっているので、子供に対しても、感情的にならずに伝えることができます。

次にしているのは、「深呼吸」。
まず吐く。おなかの中にある悪いものを全部出し切る気持ちで、どす黒い空気が外へ出ていくようなイメージで。
そのあと、きれいな新鮮な空気で満たされるようなイメージで、息を吸います。
小さなころから喘息の私は、意識をしていないと、常に呼吸は浅い状態なので、
深呼吸をすると、心も体もよみがえることを実感しています。それだけで気持ちがいい。
人間、吐かないと、吸えません。吐けば、自然と気持ちよく息が吸えますので、
6秒など、あっという間に過ぎてしまいますよ。

そして、仕事場では、「グランディング」という方法とコーピングマントラの合わせ技。
仕事場では、会議中など、深呼吸できない場面も多いので、
その時は、今、目の前にある何かを無心に観察する「グランディング」をよくします。
例えば、フリクションペンを見ながら、色や形、どこで買ったっけ?など、
どうでもいいことを観察して、心の中でおしゃべりをしています。
半分、会議の話を聞きながら、でもちょっとだけ、怒りから意識をそらすことができるので、
暴言を吐くことはありません。
そして、最強のコーピングマントラは、「いろんな人、いるよね」です。
仕事をしていれば、職場の仲間でもお客様でも、本当にいろいろな方がいらっしゃいます。
「なんでそう言うかな」「なんでそんなことするかな」という怒りを感じた時は、
このコーピングマントラを唱えれば、いい意味で他人との距離を保つことができ、
ごきげんな関係を築くことができています。

このほかにも、ツボ押しやカウントバックなど、いろいろなおまじないを使って、
強い怒りをコントロールしていると、我を忘れて怒ってしまう、
怒ったことで後悔してしまう、ということはぐっと減りました。

みなさまもどうぞお試しあれ!

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA